【Kunio Gallery 2F 過去の展示のご案内 

2008年の展示】

“For the ones I love”
愛するものたちへ

2008.1.7mon-3.31mon
(土・祝日定休)


「人」という字は支えあっています。
ある時は支えとなり ある時は支えられ
人はひとりで生まれてきたわけでもなく
人はひとりでは生きていけません。
支えていると思っているのに支えられていたり
支えてあげることが喜びだったり
面白いし 悲しかったり 愛しいものです。
「人」と「入」は左右が逆なだけで
どうして人が入になるのか?
何か意味があるのかないのか・・・。
後で支えるのが人で、支えてくれる人を
前にもってくると入になるのか?
支えられているという感謝の心を忘れないでいようと
思いながらすぐに忘れてしまう僕です。

2008年1月7日 佐藤邦雄

“NIPPON”
日 本


2008.4.3(木)-6.30(月)
(土・祝日定休)



私が子供の頃、 日本は貧しく
豊かなアメリカと初めて目にする文化に憧れ育ちました。
この頃、あの夢、憧れだったアメリカが
アレッアレッと 思うことが多くなり
「日本」「ニッポン」取り柄がなく古臭いと思っていた日本に
何故か興味が湧いています。
何故かわかりません。
この日本と子供たちを、続く限り守って欲しいと
心の底で思い続けています。

2008年4月3日 佐藤邦雄


The 2nd Anniversary
「佐藤邦雄・松村太三郎・
薮内正幸のどうぶつ展」


2008.7.3(木)-9.30(火)
(土・祝日定休)
お陰さまでクニオギャラリーは7月7日、2周年を迎えます。
今回は山梨県八ヶ岳にある「えほん村」と「薮内正幸美術館」の共同企画です。佐藤の擬人化した動物たちの世界・造形作家・松村太三郎の木のぬくもりある動物たち・
リアルに動物を表現する薮内正幸の3人展です。
それぞれの動物たちをお楽しみ下さい。
併せてえほん村アートギャラリーでも佐藤邦雄の原画展を開催
いたします。

Kunio Gallery
松村太三郎さんの作品との出合い
僕の若い頃、デザインの情報を得るのは月刊誌「アイデア」と「デザイン」でした。
あの頃、「アイデア」で芸術大学の卒業制作の選抜を掲載していました。
そこで松村さんの卒業制作の作品を見ました。
沢山の作品の中で、松村さんの作品は一番印象に残っていました。
数年後、僕がイラストレーターとして勤めていた会社のチーフイラストレーターだった
村上五朗さんより紹介していただきました。
その後、松村さんは絵本作家の奥様とドイツへ行き、ドイツでの絵本作品を
五朗さんに見せてもらいました。
帰国後、八ヶ岳に日本で初めてのえほん図書館を併設した「えほん村」を造られ、
そのギャラリーで2回展覧会をさせていただきました。
そして、今回の展覧会をお願いをしたところ、快く引き受けていただき、感謝しております。
自然の中の「えほん村」さんはホッとする素晴らしい所です、ぜひ行ってみて下さい。
薮内正幸さんの作品との出合い
僕が薮内さんの作品を初めて見たのは、本屋の絵本コーナーでした。
「どうぶつのおやこ」という絵本でした。
動物をリアルに描く人は沢山おられますが、薮内さんの絵はそんな動物とは違っていました。
動物には生きる為に他の動物を食べたり、厳しい自然の一面と
親が子に対する深い愛情の一面もあります。
薮内さんの絵はその愛情の面を強く感じさせました。
僕は子供に買って帰りましたが、子供より僕が喜んで見ていました。
この人は動物を描くのが本当に好きなんだろうなあという事が伝わってきました。
今でもこの絵本が売れ続けている事に納得です。
残念ながら薮内さんは亡くなられておりますが、
今回、このように同じ空間で作品を展示出来ることを嬉しく思っております。

2008年7月2日 佐藤邦雄


松村太三郎 Tasaburo Matumura            

邦雄さんのユーモラスで温かみのある細美に描かれた動物たち。
そして、薮内さんの本当に動物を知り尽くした、繊細で一瞬の表情を
とらえた動物たち…。当時、大学を卒業して間もない私がショックを
受けた作品群でした。
3人が一緒に出会う機会は残念ながらありませんでしたが、
30有余年過ぎた今日、このような形で展示会を開くことができたと
いうことは本当に嬉しいことであり、楽しみでもありました。

2008年7月2日 松村太三郎

薮内正幸 Masayuki Yabuuchi              

【佐藤邦雄・松村太三郎・薮内正幸のどうぶつ展によせて】

誰もが一度は目にしたことのある、邦雄さんの動物たち。
誰もがついつい手を触れたくなる、太三郎さんの動物たち。
お2人により生み出されたたくさんの動物たちとともに、
薮内の作品をご一緒する機会をいただきましたこと、
心より光栄に思っております。
奇しくも揃って関西出身の3人、それぞれ表現は違えども、
動物に対する愛情は一緒です。
この度の3人展を通して、ヒトと動物たちが共存する、
本当の意味での豊かな世界が訪れる日を願っております。

2008年7月2日 薮内正幸美術館 館長 藪内竜太




Exhibition of Calendar's Original Illustrations
「2009佐藤邦雄カレンダー原画展
Don't give up on your dreams!

2008.10.3(金)-2009.2.27(金)
(定休日 : 土・祝日・12月27日〜1月6日)
11:00am〜7:00pm(日曜6:00pmまで)
2009年版のカレンダーに使用した作品の原画を展示。
映画「ショーシャンクの空に」には
HOPE(希望)という言葉がよく出てきます。
HOPE(希望)という言葉が
こんなに素晴らしいのかと感じさせてくれる映画でした。
地球が小さく思えるこの頃、
子供達に「君たちにはHOPE(希望)が溢れている」
とは言えないせつなさ。
言えるようにする為に
大人たちは何をすればいいのだろう。

2008年9月 佐藤邦雄