【Kunio Gallery 2F 過去の展示のご案内 

【2011年の展示】

一昨年、あおきひろえさんと二人展をした時、ひろえさんが「佐藤さんの絵で『まちがいさがし』をしたら面白いかも」と言い、ずーっと頭の中で眠っていました。 今回、新日本印刷さんの企画を聞き、それが天より降りてきました。
今、クニオにアルバイトに来ていただいている畑中さんと千谷さんにパソコン処理をしてもらえば出来ると思い創ってみ ました。
もっと複雑なもの、簡単なもの、今回創ってみて、まだまだ発展させたものが出来る、又まちがいの絵が絵として面白くなるのが発見でした。

2011年3月3日 佐藤邦雄

新日本印刷さんの企画というのは、新しい印刷機を導入し、『A4冊子16ページ(表紙含む)など20部を無償 で印刷します』というトライアル企画でした。まちがいさがしの制作は 見た目よりもかなり手間と時間がかかる作業でした。「これは20冊だけで済ませるにはもったいない」と思い 300冊作り、今回の原画展の開催になった次第です。 仕上がってみると、レイアウトの位置がおかしかったり、 色が思っていたものと違ったり、不十分な本になってしまいましたが、 お楽しみいただけますと幸いです。

2011年3月3日 Kunio Gallery

僕の絵を使って商品にしたいというお話をいただいた時、 その頃はまだイラストレーターの商品は殆どなく、 大変そうだけれど面白いと思いました。 僕の仕事の入口はお金の為より、面白いということが大切なのです。 ただ好きで描いている絵を、商品にしてくださる方々がいることに、 そしてその商品をご購入くださっている方々に感謝です。 ここまで続けてこられたのも応援してくださる方々がいるからです。 ありがたいと思っています。

東日本大震災3月11日後、無常の命を感じます。 絵を描けるということがどんなに幸せなことか。 そして、普通の生活が一番幸せだということを考えています。
応援してくださった方々にどんなお返しができるのかと考えるこの頃です。

2011年7月10日
佐藤邦雄



天王寺動物園カレンダー原画展
2011.9.15(木)- 2011.10.31(月)
1998年版から佐藤邦雄が絵を描いています。
1998〜2011年までの原画を展示します。


天王寺動物園のカレンダーは2年目から親子をテーマに描いています。
先日、ネーチャー・ドキュメンタリー映画「ライフ」を観ました。
親から子へと繋がっている命、それぞれの動物は自分流の 生き方を見つけ、自分流だから生き残っているようです。
産卵後死んでいくミズダコ、地中に農園をつくるハキリアリ。
休みなく働くアリたちを見ていると、生きるということは働き続ける ことだと思っているように見える。
そして、動物たちの親から子への無償の愛、親と子をテーマにして良かったと思います。

2011年9月15日 佐藤邦雄

大阪市天王寺動物園のカレンダーは、毎年1月2日3日の各先着500名の
入場者に無料配布されています。
1998年版カレンダーより佐藤邦雄が絵を描いています。
そして、2年目の1999年より翌年の作品と繋がるようにしていこうと
いうことになりました。
これらの作品がポストカードになった記念に原画展を開催する運びとなりました。
同時に描いているわけではないので、翌年と多少色見が違うこともありますが、
見比べてお楽しみください。

2011年9月 Kunio Gallery


2012カレンダー原画展 2011.11.4(木)- 2012.2.29(月)

僕が小学校に入学した時、日本は敗戦で貧しく食べて生きていくだけで精一杯でした。
教室の黒板の上に額に入った『希望』という文字がありました。
僕は「何?」と意味が分からず見ていました。
今になって親や先生たちが子供たちへ思いを託した言葉だったと分かってきました。
こんな小さな島国で日本は今までがんばってきたのではないですか。
これからもみんなが力を合わせ、
支え合って次の世代の子供たちの為に 何か少しでも出来ることをしておかなければ・・

2011年9月 佐藤邦雄